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糖尿病・内分泌内科

診療内容

 糖尿病は、予備軍を合わせると全国で約2,050万人いるとされており、この病気で一番怖いのは合併症です。特に腎症、網膜症、神経障害は3大合併症と呼ばれ、悪化すると人工透析が必要となったり、失明や足の壊疽(えそ)を引き起こしたりする恐れもあります。糖尿病治療で重要なのは、患者さま自身が糖尿病という病気をよく理解し、進んで治療を継続する姿勢を持つことです。食事療法、運動療法、薬による治療のいずれにおいても、合併症を防ぎ、健康的な日常生活を送れるよう、さまさまな職種の医療スタッフが全力で療養生活をサポートします。2016年6月には、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士・臨床検査技師・事務員で構成された糖尿病ケアチームを発足しました。合併症発症予防、より良い糖尿病ケア・治療内容について日々話し合いを行っています。また、外来フットケアや糖尿病教室の開催など、糖尿病患者さまにより良い糖尿病医療が提供できるよう活動しています。

 甲状腺・下垂体・副腎などのホルモン異常で起こる内分泌疾患の診療では、患者さん一人一人の症状やライフスタイルに合わせたトータルケアを目指し、日常の小さな変化を見逃さない治療に努めております。内分泌疾患は、いずれもきちんと治療すれば治るケースがほとんどで、不都合なく生活を送れるようになります。疑わしい症状がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

当科の特徴

 当科では、外来診療のみならず、血糖コントロールや糖尿病教育を目的とした入院加療を行っております。細小血管症や動脈硬化症疾患、悪性腫瘍の精査など、各種合併症の評価についても、併せて行います。患者さまの生活スタイル、ご希望に合わせた期間、形態で対応しておりますので、お気軽にご相談ください。その他、各種術前などで早急な血糖コントロールが必要な方、細菌感染症、糖尿病ケトアシドーシスなど、急性合併症を発症した方などにつきましても、入院での加療を行っています。また、バセドウ病や橋本病、亜急性甲状腺炎といった各種甲状腺疾患、原発性アルドステロン症やクッシング症候群、褐色細胞腫、副腎インシデンタローマなどの副腎疾患など、各種内分泌系の疾患につきましても、精査・加療を行っています。心臓血管外科、循環器内科、腎臓内科、形成外科と密接な協力体制を取り、各専門医による診断や治療が必要な場合には、直ちに連携して治療を行うのも当科の特徴となっております。

 

≪糖尿病教育入院について≫

 国民病といわれる糖尿病は、管理が不十分だとさまざまな合併症を(神経障害、網膜症、腎症、動脈硬化性疾患など)を引き起こしてしまうため、早い段階から適切な治療を行うことが大切です。また、生涯付き合っていく必要のある疾患ですが、良好なコントロールを続けられれば、糖尿病ではない人と同等に健康な生活を送ることのできる疾患でもあります。このため、糖尿病について正しい知識をもって治療を継続することが、非常に重要です。

 当院では、2016年8月から、糖尿病教育入院のプログラムを開始致しました。毎月第3月曜日から(変更の場合あり)、2泊3日または4泊5日のスケジュールで、糖尿病教室への参加や各種合併症の精査、血糖コントロールなどを行います。ご興味のある方、ご希望のある方は、どうぞお気軽に当院までお問い合わせください。

 

主な対象疾患・症状

  • 糖尿病
  • 糖尿病とは、インスリンという血糖を下げるホルモンの分泌が低下したり、インスリンの作用が不十分なために、血糖が高くなる疾患です。このような症状が続くと、さまざまな合併症を発症します。糖尿病と診断された方は、定期的に医療機関を受診しましょう。
  • バセドウ病
  • バセドウ病とは、甲状腺から分泌されるホルモン(=甲状腺ホルモン)が通常より過剰に出る病気です。びまん性甲状腺腫大(首の甲状腺がびまん性に腫れて大きくなること)、頻脈(脈が速くなること)、眼球突出(眼が出てくること)を3大徴候とする自己免疫性疾患です。
  • 橋本病
  • 橋本病とは、甲状腺が腫れて大きくなり、進行すると甲状腺ホルモンの分泌が少なくなる場合もある病気です。甲状腺自体が腫れて大きくなるため、首の前面が腫れて目立ってしまうことがあるのは、バセドウ病と似ていますが、甲状腺ホルモンの分泌が少なくなるため、バセドウ病とは違った症状(脈がゆっくりになる、疲れやすい、気力の低下、体重増加など)が出ます。
  • 亜急性甲状腺炎
  • 亜急性甲状腺炎は、甲状腺の組織が炎症の為に壊れてしまい、甲状腺内に貯まっていた甲状腺ホルモンが血液中に漏れ出て甲状腺ホルモンが多い時の症状がでます。また、甲状腺が硬くはれ、その部位に痛みを感じます。この病気は自然に治っていきますが、症状が強い時は治療が必要です。40〜50歳代の女性に多く、子供にはほとんど発症しません。また再発は少ないですが、まれにみられます。
  • 原発性アルドステロン症
  • 原発性アルドステロン症は、アルドステロンというホルモンが体内で過剰に分泌されることで引き起こされる高血圧症で、その多くは、副腎(腎臓の上にある小さな臓器)にできた腫瘍が原因です。副腎に腫瘍ができることで、なぜ過剰に分泌されるかはまだわかっていませんが、腫瘍がある副腎を摘出することで、血圧の改善が見られるだけでなく、降圧剤を全く服用しなくても良くなる場合もあります。若い年齢で高血圧になる方に、多く見られます。
  • クッシング症候群
  • 副腎皮質ステロイドホルモンの1つであるコルチゾールというホルモンが過剰に分泌され、満月様顔貌や中心性肥満など特徴的な症状を示す病気をクッシング症候群といいます。高血圧症、糖尿病、骨粗しょう症、感染症など、さまざまな病気を引き起こします。
  • 褐色細胞腫
  • 副腎は、外側を取り巻く皮質と、その内側にある髄質に分かれています。褐色細胞腫は、副腎髄質あるいは脊髄に沿った交感神経節細胞にできる腫瘍です。腫瘍からはカテコールアミンというホルモンが分泌され、このホルモンの作用でさまざまな症状が現れます。大部分は良性ですが、時に悪性の場合もあります。良性か悪性かの判断は難しく、慎重に経過を追う必要があります。また、遺伝的にこの病気になりやすい家系もあり、その場合は小児期から定期的な検査が必要になる場合もあります。
  • 副腎インシデンタローマ
  • 胃腸、肝臓、腎臓など、腹部の病気で画像検査(超音波、CT、MRIなど)を行った時、偶然、副腎に腫瘍が発見されることがあります。このように偶然、副腎に見つかった腫瘍を、副腎インシデンタローマ(偶発腫)といいます。近年、画像検査機器の精度が高くなり、小さな腫瘍も明瞭に描出できるようになったため、本疾患の発見頻度が増えています。