循環器内科・腎臓内科(高血圧専門外来)

診療内容

 高血圧は脳卒中・冠動脈疾患の最大の危険因子です。治療の進歩により改善してきているものの、降圧薬(血圧を低下させる薬)を飲まれている方のうち、目標の血圧まで低下している割合は40~45%のみと報告されています。この高血圧専門外来は、降圧薬を飲んでもコントロールが不良な患者さんを対象とした、完全予約制・紹介制の初診外来です(2回目以降は循環器内科または腎臓内科外来で診察します)。

 円滑に診察、検査を受けていただけるよう、病院・診療所の先生方から事前予約をお受けしております。札幌中央病院 患者サポートセンターのページ (患者サポートセンター部門紹介) をご参照いただき、診療予約申込書を記入の上、お電話(011-521-0001)またはFAX(011-531-6510)までご連絡ください。

 病院・診療所からの紹介状なしで来院される高血圧の患者さんにつきましては、まず一般外来を受診していただきます。予約につきましては、当院外来直通電話(011-513-0120)までご連絡ください。


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 診察は日本高血圧学会認定高血圧専門医が担当し、家庭血圧の測定状況や服薬状況を確認の上で、高血圧を引き起こす病気の合併を調べるとともに、食事を中心とした生活習慣に対する介入を行い、薬物療法の調整を行います。検査の結果、治療抵抗性高血圧(降圧利尿薬を含むクラスの異なる3剤の降圧薬を用いても血圧が目標値まで下がらないもの)である場合は、補助療法である腎デナベーションの必要性についても検討します。また、心血管疾患および腎疾患の合併についても検索し、必要があれば適切な診療科への橋渡しをします。

当科の特長

 日本高血圧学会認定高血圧専門医が診察します

 当院は札幌市でも約10施設しかない日本高血圧学会高血圧認定研修施設です。一般医、総合医、および特定分野の専門医では難渋する治療抵抗性高血圧患者について、循環器・腎臓・内分泌代謝等の多領域方面の知識と経験から、その成因・病態を明らかにし、治療にあたります。

 多職種チームで生活習慣・服薬指導にあたります

 血圧のコントロールには、生活習慣の改善と降圧薬の服薬の順守が重要です。当院では薬剤師・管理栄養士を含む多職種チームで、患者さんの血圧コントロールをサポートします。


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 初診時に二次性高血圧のスクリーニングを行います

 高血圧の約1割は二次性高血圧(原因のある高血圧症)であり、血圧をコントロールするためには原因に対する治療が最も重要です。初診時には腎実質性高血圧を検索するための尿検査、内分泌疾患を検索するための安静採血検査を行うとともに、心疾患および腎血管性高血圧症を検索するための超音波検査、血圧の上下肢差・左右差を確認するための脈波検査を行います。検査の正確性を高めるために、必ず空腹の状態で受診してください。採血の結果をもとに、必要があればさらに詳しく調べるために造影剤を用いたCTやMRI検査を追加します。

 二次性高血圧の疑いがある患者さんについては、より精密な検査を行い、その原因を明らかにします。

 24時間血圧自由行動下血圧(ABPM)について

 片腕に血圧を測定するためのベルトを巻き、血圧計本体を腰に固定して、自由に行動している中での血圧の変動を測定する検査です。一般的に昼間は30分間隔で、夜間は1時間間隔で機械が自動で血圧を測定してくれます。夜間・早朝の高血圧は心血管病のリスクとなります。血圧の日内変動を知ることによって、脳卒中や心臓病の危険を減らすためのより良い血圧管理が可能になります。また降圧薬が24時間持続的に有効に効いているか、あるいは逆に効き過ぎていないかも分かります。さらにストレス下の高血圧、仮面高血圧、白衣高血圧など、診察室や家庭血圧でも知ることができない血圧の情報を調べるのにも有効です。

■ 自宅での睡眠時無呼吸症候群の検査(簡易ポリソムノグラフィ) について

 高血圧患者の約30%に閉塞性睡眠時無呼吸症候群を合併します。また、閉塞性睡眠時無呼吸症候群の約50%が高血圧を合併すると報告されており、二次性高血圧の最も多い要因であると考えられています。当院では患者さん自身で装着できる簡易ポリソムノグラフィ検査を自宅で受けていただき、睡眠時無呼吸症候群が強く疑われる患者さんにはより詳しい検査を行うとともに、適切な治療につなげます。また、肥満症を合併する高血圧患者さんには、GLP-1受容体作動薬を含めた肥満症に対する薬物治療も行うことができます。

■ 治療抵抗性高血圧に対しては、補助療法である腎デナベーション(除神経)治療を行います。

 腎デナベーション治療は、カテーテルを用いて腎動脈の内腔側から高周波や超音波を照射し、血管壁の外膜側にある腎交感神経を焼灼することで、降圧を図ろうという治療法です。

【対象となる患者さん(以下、腎デナベーションシステムの適正使用に向けた 3 学会合意事項より)】

(1)血圧コントロール不良を判定する前に確認すべき事項(選択基準)

生活習慣改善状況、服薬遵守状況、降圧薬の種類と処方量、正しい血圧測定と降圧目標レベルの確認、二次性高血圧の除外

(2)コントロール不良の血圧基準(選択基準)

①診察室血圧が140/90㎜Hg以上、かつABPMで24時間血圧が130/80㎜Hg以上、若しくは昼間血圧が135/85㎜Hg以上、又は夜間血圧が120/70㎜Hg以上 又は

②診察室血圧が140/90㎜Hg以上、かつ早朝若しくは就寝前家庭血圧が135/85㎜Hg以上、又は夜間家庭血圧が120/70㎜Hg

(3)治療抵抗性高血圧(選択基準)

利尿剤を含む異なったクラスの3剤以上の降圧薬治療でコントロール不良の高血圧。ただし、利尿薬以外の降圧薬は原則、最大忍容量を用いる。

(4)腎デナベーションが不適格な患者(除外基準)

・腎動脈瘤、腎動脈狭窄や治療に不適格な腎動脈の解剖学的構造を有する患者(造影CT評価を基本とする)

・eGFR<40ml/min/1.73m

■ 血圧のコントロールが落ち着いたら、かかりつけ医へ

 当院の高血圧専門外来は治療抵抗性高血圧の患者さんの治療を最適化し、血圧を安定化させることが目的であり、血圧が安定された患者さんにはかかりつけ医の先生への逆紹介も推進しています。ぜひ、身近な医療機関で日々の健康管理や治療を続けてください。

    主な対象疾患・症状など

    【病態】

    • 本態性高血圧症
    • 二次性高血圧症 (腎実質性高血圧、腎血管性高血圧、原発性アルドステロン症など)

    【症状】

    • 頭痛
    • めまい
    • ふらつき
    • 動悸
    • 息切れ
    • 鼻血

    担当医紹介

      施設認定

      • 日本循環器学会認定循環器専門医研修施設
      • 日本心血管インターベンション治療学会研修施設
      • 日本高血圧学会高血圧認定研修施設
      • 日本高血圧学会腎デナベーション関連施設
      • 日本腎デナベーション協議会腎デナベーション治療実施施設
      • 日本腎臓学会認定教育施設